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Wild Sceneについて

【ワイルドシーンが環境保護の活動を支援する理由】

 

ワイルドシーンはオリジナルのメタルジグやこだわりのソルトルアー販売、その他オリジナル小物グッズ販売や釣果ブログ、季節に沿った日記など、日頃皆様から支持していただき本当に感謝しております

 

そんな感謝の思いから”大切な釣り場環境”を守っていくことを積極的に推進をして、「海岸清掃」や「魚の放流」などの環境活動を支援します

 

これからもワイルドシーンは常に何かできることを探し続け、すべての皆様に愛される企業を目指します

 

 1.活動を支援する意義

 

 

人類は文明を発達させその結果、近年は地球温暖化による気温や水温上昇や氷河の溶解などが起こり、あらゆる場所での水の残存量や循環の周期が、従来と比べ大きく変化しています。

 

また海洋では上部の暖水層と下部の冷水層により、ゆっくりと循環しています。これを「海洋大循環」といいます。

 

私たち人間によって捨てられたゴミは、この大循環によって運ばれ、さまざまな生き物たちに影響を大きく及ぼしています。

 

もうすでに見て見ぬふりは出来ない状態になってきているのです。

 

2.海のごみ現状

【圧倒的にプラスチックのゴミが多い】

 

ここ何十年のあいだにレジ袋は、紙からプラスチックへと変わり、ガラス瓶はペットボトルへと変わる。

 

そしてプラスチックは(安価)(軽量)(丈夫さ)といった実用面で素晴らしい性質を持ち合わせているため、世界中で一番よく使われている材料の一つとして、急速に全世界へと普及しました。

 

しかし便利であるはずのプラスチックは海のゴミになると、逆に仇となります。

 

理由は微生物によって分解されることがないため、そのプラスチックは分解されず、グルグルと海流にのって海の上で徐々に蓄積されていくのです。

 

【毎年約1000万トンのプラスチックが海に漏れ出している】

 

 

あまり”ピンッ”とこないでしょうが、いま世界中では毎年4億トンのプラスチックが生産され、その大部分はゴミとなり、またその一部が海に流れているのです。

 

プラスチックごみは最終的に密度と海洋の流れによって、どこに辿り着くか決まってきます。

 

材質によって密度が異なるため、海水よりも密度が小さければ浮きますし、密度が大きくなれば沈みます。

 

海水の比重はおよそ1.02g/cm3。包装フィルム、食品容器、キャップ、コンテナ、レジ袋、シャンプー容器などのポリエチレンやポリプロピレンといわれるものは密度が小さく、これらは海洋の表層やその付近にとどまります。

つまり浮くプラスチックです。

 

反対にCDケース、カップ麺容器、食品容器、ペットボトル本体などは海水より重いため沈みます。

 

経験上ペットボトル容器が海水に浮いている光景を目にすることもあると思いますが、あれはフタが閉まっていて中に空気が入っている場合などがあるため浮いているのです。

 

【マイクロプラスチック汚染の怖さ】

 

マイクロプラスチックは直径5ミリ以下のものを呼ぶと定義されています。

 

このマイクロプラスチックが注目をされたのは、多くの海の生物から頻繁に検出されるようになったためです。

 

人は海に浮遊する小さなプラスチック粒子は「人魚の涙」と喩えたりしていましたが、実態はそんなロマンチックな代物ではありません!

 

マイクロプラスチックは大きなプラスチックとは違い、サンゴのような小さなものから小魚や貝などの体内に、海水と一緒に取り込まれます。

 

もし体外にに排出される前に、大きな魚が小魚を食べてしまえば、マイクロプラスチックは大きな魚へと移動してしまうのです。

 

【人間の体内に再び戻ってくる】

 

人間によって出されたこのゴミたちは、長い年月を経て再び人間たちへ戻ってきます。なぜなら人間は海の幸を好んで食べることが多いためです。

 

人間が食べ物から体内に取り込むプラスチックの量は、毎週約5グラムといわれ、およそクレジットカード1枚分にもなると言われています。

 

いまだに有害化学物質の影響など分かっていないことが非常に多く、専門家の見解では、これからますますプラスチック汚染はひどくなるだろうと予想しています。

 

3.知っておいてほしい【太平洋ゴミベルト

北太平洋にはプラスチックの破片が蓄積して漂っている海域があります。

 

この莫大な量の廃棄物は、世界中から排出され、ゆっくり海流に乗って運ばれてきた漂流ゴミです。

 

分解されずに長期にわたって生態系を脅かしています。

 

ゴミのかたまりは海洋投棄されたおびただしい量の廃棄物で、80パーセントは陸地から排出されたものです。

 

今のところこの「太平洋ゴミベルト」はどこの政府も触れたがらないのが現実です。

 

これが石油が湧き出る場所だったら、各国入り乱れ争奪戦争に発展するのは間違いありません。

 

そもそもこの場所は1980年代に環境保護活動家により指摘されていたのですが、実際の存在があることが確認されたのは1997年になってからのことだそうです。

 

ヨットレースに参加していた海洋研究家チームが、ゴミのかたまりが浮遊しているのを見つけ、その時の光景はまさに絶望的。

 

後日、調査財団を発足しこの問題を世界に訴える行動を起こしました。この行動が無ければ今の世界はどうなっているのでしょうか…。

 

科学者の推定では、このゴミベルトに浮遊するプラスチック片は1平方キロあたり75万個にのぼるそうです。

 

世界の海洋ゴミ90パーセントをプラスチックゴミが占め、そのうち70パーセントが海底に沈み、海洋生物に計り知れない被害をもたらしています。

 

4.このままいくと海はどうなるか?

海に漏れ出すプラスチックゴミのほとんどはアジア大陸からきています。

 

(2015年度グラフ)

 

圧倒的な差の1位の中国は、無料のレジ袋の配布をやめるなど、ゴミを減らす努力はしていますが、人口が多すぎて廃棄物の管理が行き届いていないことが問題視されています。

 

2位のインドネシアは急速に経済成長を続けるなか、沿岸域に人口が過密集中し、ゴミ管理が不適切になり、インフラの整備もままならいためにゴミが流出している。

※アメリカは20位、日本は30位

 

もしこのまま何もしなかったら…

 

間違いなく何も手を打たなければ、プラスチックゴミ汚染が急加速をして、プラスチック廃棄物が多くの海鳥や海洋哺乳類たちを呑み込み、死に追いやり、その数は爆発的に増加するのです。

 

残念ながら現時点の試算上、2050年にはゴミが魚の量を超えるという統計が出ています。

 

すべての魚類の重さはおよそ8億トン、それを上回るプラスチック等のゴミが10億トン。もはや想像がつかないレベルにまで達します。

 

結局この問題に包括的な対策を講じた国家や国際機関はまだありません。

 

5.環境に対する取り組みかた

いっぽう今日では個人、企業、世界単位での環境に対する見方は、高まりを見せています。

 

企業では環境保全活動が活発になっており、日常の企業活動での環境志向にとどまらず、提供する製品やサービスで環境をよくしようと積極的に舵をきり始め、エネルギー低消費産業の構造改革を掲げた新たなビジネスチャンスとして前進。

 

将来の社会をよりよく変えていく波及効果が持てます。

 

環境を守らない企業は淘汰される

環境問題が社会の注目を浴びるようになり、個人と同様、社会と調和しない・環境を守らない企業に対しては世間の見る目がますます厳しくなっています。

 

現状、企業の評価項目の中には従来の(利益)(財務指標)(雇用人数)から(地域社会への貢献)や(環境保全努力)などが経営指標の追加項目として挙がっているのはもうあたりまえになってきています。

 

とうぜん成績の悪い企業は間違いなく格付けが下がります。

 

企業の環境努力を明確化する

「省エネ」や「リサイクル」など地球への環境配慮を行う努力が求められていく中、企業で必要な品物を「グリーン購入」すると、企業が環境に対する努力の姿勢がわかります。

 

これは購入時に品質や価格だけではなく、環境負荷も考えて購入することなのです。

 

これは環境報告書として一般公開されているので簡単に分かりますよ。

 

また「エコマーク」も同様に、企業の製品がどれだけ環境に配慮しているかなど、「カーボンフットプリント」をつけることにより、企業がどれだけ製造過程で低炭素化しているか消費者に伝わります。

(※カーボンフットプリント‥ある商品における原料の生成から、廃棄に至るまでのライフサイクル全体で、大気中に排出した二酸化炭素などの温室効果ガスの重量を算出した指標のこと)

 

そうしたなか金融関係の業界は環境保全に努力する企業には、積極的に資金を貸し出すことをおこない、世の中を持続可能な社会に向かわせています。

 

ますます環境関連の優良企業に積極的に投資する多くのエコファンドが銀行に設けられていきます。

 

個人でもできるエコ活動

①マイバッグを持参して、レジ袋を使わない

②マイボトルやマイ箸を使用する

③自分たちで出したゴミは必ず持ち帰る

個人レベルにおいても、一人一人が上の3つのことを守るだけでも、十分だと思います。

 

6.環境保護活動モデル

国内における清掃活動>

 

環境保護活動は地域的に行うのが一番です。

 

それぞれの場所における自然の環境状況は、場所によってまったく異なり、そこに住む人たちの生産・生活もそれに合わせたものになっています。

 

つまり中央からの一律の政策で環境が全て均一に維持されるわけではなく、それぞれの場所の自然を熟知している地域住民の参加がなければ、よい環境ができるわけがありません。

 

言い換えれば『地元愛』なくしてそこの環境は守れないということです。

 

下記にいくつか活動団体の例をあげました。参考にして下さい。

https://umisakura.com/

海さくら(NPO法人)・・・「楽しい」「体験」「体感」をキーワードに、日本一楽しいゴミ拾い活動を目指す団体です。江ノ島をベースに毎月のゴミ拾い・年中無休のゴミ拾いを行っている。(参考記事)

 

https://umimirai.or.jp/

海未来(特定非営利活動法人)・・・ ボランティアダイバーの有志を募り、水中清掃活動プロジェクトを2008年にスタート。 湖や海の底に沈む投棄ゴミを回収し、キレイな海を未来に繋ぐ活動を行っている。(参考記事)

 

https://www.jsafishing.or.jp/activity

日本釣振興会(公益財団法人)・・・魚を増やす活動や釣り場を増やす活動、また水中清掃はじめ、水辺の環境活動を日本全国に支部を構え行っている。(参考記事)

 

7.自然保護の役割

 

もう一つ大事なこととして、水族館についてお話させて下さい。今の水族館にはさまざまな魚が展示されています。

 

水族館の定義としては「海の生物を収集・飼育しそれを展示して公衆の利用に供する施設」ですが、実際展示以外に魚の収集や飼育など、水族館の機能としてはまだ一部でしかありません。

 

これ以外に本来、調査研究、教育、自然保護などもありますが、従来型ではなくこれからの将来はこの3つに力を入れることが必要であると思います。

 

特に教育では「自然環境、生物のSOS」や「情報交流の機能」など、水族館を社会教育施設としての存在意義を確立すること。

 

ゴミを食べた生き物たちのありのままの姿を展示して、これからの将来を担う次世代の子供たちに、今の現実を知ってもらうことが必要ではないでしょうか。

 

8.将来普及してくる環境保護活動とは!?

あくまで予想ですが、いくつか例を挙げました。もうすでに各地で活動をしているところもありますが、これからの将来は普通にわれわれの身近な仕事として確立されてくるのではないでしょうか?

【水中ダイバーによる水中清掃】

 

【ゴミとして拾ったリールやルアーをオーバーホール】リメイクして安く販売。中古販売ではなく、リサイクル販売が注目を浴びる

 

【バイオマスプラスチック製品への転換】従来の石油系から植物系のプラスチックへ転換。微生物に分解されるルアーの開発がすすむ

 

※生分解性&バイオプラスチックとは?

環境にやさしいプラスチックとは、再生可能な材料で作られ、生分解性があり、毒性がないことを指します。

 

日本は2030年までにバイオマスプラスチックを約200万トン導入する目標を立てており、バイオマスプラスチックの未来は明るいと思います。

今後多種多様に需要が伸びてくると思います。

 

9.おわりに

 

 

「やらないよりやったほうがいい!」そんな言葉があるように、地球環境問題の解決のためには1人1人の意識改革が大切なのです。

 

さあまずは自分にできるエコ活動をはじめてみましょう!

 

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