5月 ルアー釣り|狙えるターゲットから実践で使えるテクニックまで
暖かい日が継続的に続き、また冬のような寒さに逆戻りなんてこともほとんどなくなる5月。
4月と比べ大きな気温の寒暖差は減ります。そのため5月は海水温が安定してくるのです。
5月はゴールデンウィークもあるので、釣りをするには最高の月!とくにソルトルアーにおいては春のシーズンに入ると、ベイトフィッシュの接岸により、フィッシュイーターの魚の活性が上昇します。
別の記事では「春に狙えるターゲット」を紹介しましたが、今回は内容をさらに掘り下げ、「実践で釣果UPにつながるテクニック」を、分かりやすく解説していきます。
1.春に狙える主なターゲット
【アオリイカ】
産卵前の大型サイズが狙えます。
近年は堤防や湾内以外にサーフでのエギングが注目されています。スレていないイカが多いためです。
【フラットフィッシュ】
ヒラメやマゴチなどの平たい魚。冬から春にかけて気温が暖かくなり、水温もそれに続いて少しずつ上昇してくるので、フラットフィッシュの活性も高くなります。
【メバル】
5月はメバルの最盛期。活性があがり、食欲旺盛なメバルは、梅雨が始まる頃までたくさん釣れます。
水温が上がってしまうと、深場に逃げていきます。
【サワラ】
地域によってばらつきはあるが、基本的に関東では冬(12~3月)にシーズンを迎え、関西では春(3~5月)にシーズンを迎えます。
【シーバス】
ベイトが集まるところにシーバスが必ず集まると言っても過言ではありません。5月は「バチパターンや「稚アユパターン」が攻略のカギを握ります。
2.実践で釣果UPにつながる知識を紹介 ~シーバス編~
Q:「バチパターン」てなんだろう?
シーバスの引きは強く、一度釣るとその感覚に病み付きになってしまう人も多いのではないでしょうか。
5月は「バチパターン」「稚アユパターン」の2パターンが最も攻略する上で大切になってきます。
まず始めにバチというのは、ゴカイやイソメといった環形動物の総称を指します。
通常このバチは海の底の柔らかい砂泥に潜っていますが、産卵期に入ると、夜巣穴から抜け出し、卵を放出するため水面に上がってきます。
この現象が「バチ抜け」と呼ばれるのです。水深が深くなる満潮時によく見られます。
産卵場所となる河口周辺やベイエリアは、さまざまなベイトが集まることから、シーバス釣りにはとくに向いているポイントとなり、さらにバチは常夜灯の明かりがあるところに集まるのです。
いっぽうシーバスは暗いところで捕食する傾向が強いのため、はじめはセオリーに基づいたキャスティングを推奨します。
キャスティングは後ほど紹介します。
<バチのパターンとしては大きく分けて2つ>
・バチを捕食しているパターン
・バチに集まったベイトを捕食しているパターン
バチを捕食しているパターン
前者の場合、狙うメインレンジは表層から約20~30㎝ほどが基本となります。ここでは追い食い、突き上げ食いの小・中型クラスのシーバスの釣果が期待ができます。
「ルアーの大きさを、少し落としたら釣果が”グン”と伸びた!」なんてこともよくあります。
ただし、良型のよいサイズのシーバスとなると少し違い、底のボトムレンジでのアタリが実績として高いこともあります。
いずれにしても、潮が動いているところを積極的に攻めましょう。
バチに集まったベイトを捕食しているパターン
反対に後者は、ベイトを浅瀬に追い込んで食うことがよくあるため、そのイメージに合わせてルアーを操作することが「カギ」になります。
表層&ボトムをスローに動かしたり、またまたシーバスに追いやられパニックを起こしている様子を表現するなど、躍動感を出すのがポイント。
無理に固執したやり方ではなく、臨機応変に対応しましょう。
バチパターンを演出するルアーは通称「シンペン」と言われる『シンキングペンシル』がよいです。
数ある中で迷うぐらいなら、これ一本で絞ってもいいくらいです。
<シンペンの特徴はコチラ>
・他のルアーとは少しアピール力に欠けます
・流れのあるポイントでは、馴染みやすく、より自然な演出が可能
リップのついたルアーは水の抵抗を頭で受けるのに対し、シンペンはボディでその抵抗を受け、より自然な波動を出します。
だからシンペンは「スレにくい」と言われるのです。
もちろんゴカイやイソメのような形とは似ても似つかないですが、注目はそのアクション。
アクションの小さな波動が、バチと似ているため、この時期のシーバスにより効果があると言われています。
各メーカーから発売しているルアーにおいてはバチ専用シンキングペンの種類もとても豊富になってきています。
同時にルアー自体の大きさにも目を向け、ルアーを揃えたいところです。
稚アユパターン
アユの産卵は9月~2月ごろ。
孵化した個体は河口域や海に出て成長し、遡上をするため上流域へ向かいます。
この時期の稚アユは6㎝前後になります。
これらを狙って捕食するために集まったシーバス攻略が「稚アユパターン」と言います。
稚アユの行動パターンは上げ潮に乗って群れで遡上しますが、途中浅瀬で休むこともあるため、大型サイズのシーバスは、”ドン”と待ち構えて捕食していることが多いです。
反対に流れの速い場所では小・中型のサイズが目立ち、群れからはみ出した稚アユを捕食する傾向が強く見られます。
狙い方としては、「水の流れを感じることが重要」です。
流れの早いところから淀みに入ると、ルアーがふと軽くなったり、流れのイメージに合わせた演出が安定の釣果に結びつきます。
ブレイクラインなどの場所も効果的になってきます。
さらに雨が降った後の「濁り」がシーバスにとって好条件となります。
しかし、濁りが強すぎても良くないのです。
濁りが強く流れも速いときは、ベイトもほとんど動かないことが多く、活性が低いのですが、濁りが少し薄れてたときが、実は本当の狙い目になります。
水位が上昇し、水深が上がると、ランカーサイズのシーバスも中まで入ってくるようになります。
基本のルアーチョイスはやはりこの稚鮎アユに合わせた大きさがよいでしょう。
フローティングミノーを用意します。(*フローティングとは水の中で浮いた状態になっており、リールを巻くことによりリップの推力で沈み、一定のレンジをキープ)
ナイトゲームの基本
【橋脚】
橋脚は港湾部を代表する好ポイント。シーバス自身の身のよりどころになっているだけではなく、ベイトがここには集まります。
このポイントに居着いているシーバスの特性は、シェードから飛びだし、ベイトを捕食しています。
橋脚周りなど、街灯によって水面が明るく照らされている場所にルアーを投げがちですが、明るいところと暗いところの境目が狙い目になります。
橋脚下の暗い陰になっているエリアにキャスト。明るくなっているエリアに出てくるようにルアーを巻いていきます。
ルアーを激しくではなく、緩やかにカーブを描くように引いてきます。
大事なことは、ルアーが深く沈まないようにスロースピードを守り、水面付近のレンジをキープしましょう。
3.まとめ
どんな魚でも、ただ単にルアーを使えば簡単に釣れるわけではありません。
その場所・その時の限られた時合いの瞬間に、フィッシュイータの食いが爆発することがよくあるのです。
「たかが釣り。されど釣り!」
狙うターゲットの生息環境、レンジ、活動の時間帯を勉強し、それに合わせたルアーを使うことを心がけましょう。
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