【環境問題】海だけじゃない!?プラスチック問題が湖にも?【SDGs】
皆さんは今、海や河川で『プラスチックゴミ』やそれらが経年劣化等の要因によって細かくなった『マイクロプラスチック』が問題視されている事をご存知でしょうか?
その為、昨今は国や企業が『SDGs』など、長期的持続可能な開発目標に基づいた対策を続けており、2030年までの改善を進めています。
こうした中で今、海だけではなく『湖』にも『プラスチック』影響が出ている事が昨今の研究で明らかになってきたのです。
今回はそれがどんな事で何が原因で起こっているのかを周知してもらう為に記事を書いていこうと思います!
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【実態把握調査の結果】
- ・湖底ごみのうち、プラスチックごみの割合は体積比で74.5%となっており、湖底ごみにプラスチックごみが多いことが分かった。
- ・プラスチックごみの内訳は、袋類、農業系プラスチックごみが多く、ペットボトルは少ない結果となった。
また、琵琶湖では、京都大学研究グループが調査を実施。
「南湖で水1㎥あたり平均2.6個」「北湖で水1㎥あたり平均0.57個」という結果が出ました。南湖の結果は日本近海と同程度だそうですが北湖ではその4分の1程度にとどまりました。
琵琶湖保全再生課はまだ近海より少ない量なので『差し迫った危険性はない』との見解示しましたが、このままこの問題が放置されれば『生物・環境』に影響が出る可能性も否定できないので出来るだけ早急な対応をしたいところですね。
(※またマイクロプラスチックの研究者の中にはより小さなプラスチック(3ミリ以下)を計測することで新たな検出状況が明らかになるのではないかと考えているところもあるそうです。)
(画像:https://lessplasticlife.com/take-action/cleaning/clothespin-and-hanger/様引用)
琵琶湖の北部と南部では上記の数値でしたが、住宅地にほど近い湖南市『祖父川』付近では基準値よりも高い『2.95個』が見つかりました、その原因として『ポイ捨て』や『廃棄ごみ』とは違う『意外な原因』があったのです。
県は川周辺の住宅地で使用されている『洗濯バサミ』や『プランター』といったプラスチック製品が風や落下などさまざまな要因で川に流れ、劣化、細分化して『マイクロプラスチック』に変化していったのではないかと推察しています。
些細なことなのでついつい軽視してしまいがちな問題なのですが、そのプラスチック用品が一つ二つと増えていったら『地理も積もれば山となる』で膨大な量になってしまうので、経年劣化する前に用品を変えたり、落下しにくい工夫をするなどの対策をしていきたいところですね!
そんなプラスチック問題が危惧されている琵琶湖なのですが、他の海岸や海洋よりも『対策に取り組めばプラスチックゴミを減らせる可能性がある』とのことなのです。
海に面した海岸であれば、一度きれいにしてもまた漂流物が流されてきます。海外から流れつくこともあります。
その点、琵琶湖に流れてくる川はすべて滋賀県内から流れてくるため、前項の『プラスチック製品の川への漏れ出し』を気をつけたり『ゴミの投棄をしない』『清掃活動を定期的に行う』などに真剣に取り組む事で『プラスチックゴミを無くす』事が可能なのです。
滋賀県は『世界初、マイクロプラスチックゴミ減量に成功した県』として国内外に発信でき、世界初のモデルケースとなる事を目標に日々努力しています。
では実際にどんな活動を行なっているのでしょうか?気になりますよね?
ここではその一部を紹介させてもらおうと思います!
【びわこ湖底ごみ回収大作戦】
2020年で3回目になるこの活動は湖底ごみの回収を中心に行われます。熊手状の道具のレーキを手に胴長を着て湖に入る「湖底ごみ班」や湖岸のごみを拾う「陸上班」、汚れたごみを仕分ける「洗浄・分別班」に分かれ、約2時間程作業をおこないます!
2020年は食品の袋やレジャーシート、農作業で使うプラスチック製の波板など計313キロ(内プラスチック9割)を回収しました!
【びわ湖を美しくする運動】
この活動は「びわ湖の日」である7月1日に開催される活動で2021年は『琵琶湖の日40周年』を迎え、県内7箇所で一斉に実施し、参加者は合計で約1,800人にもなったそうです!
今回は、立命館大学、びわこ学院大学、の皆さんが参加してくださったそうです。
こうした若い皆様の参加が広がることを滋賀県は期待していますので、次回12月頃に実施される予定の「県下一斉清掃運動」ではより多くの皆さまの参加を期待しています!
【合成洗剤の使用禁止】
周辺住民の皆様はリンを含む合成洗剤を使うのをやめ、粉石けんを使う運動を始めたそうです。 リンを含む合成洗剤の使用を禁止する条例も施行されました。
その後も下水道の整備を進め、湖畔に水質浄化の役割を果たすヨシを植えるなど、琵琶湖の水質を良くする取り組みも続けられています。
【MGLs(マザーレイクゴールズ)】
「びわ湖の日」の一日、琵琶湖の保全を通じて持続可能な社会の実現を目指し、2030年までに達成する13の目標「MLGs(マザーレイクゴールズ)」を、県などが策定しました。
MLGsは、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)に、身近な課題から取り組むために考えた「琵琶湖版SDGs」。「清らかさを感じる水に」「豊かな魚介類を取り戻そう」といった、県民に身近な内容となっている。六月末現在で企業や学生、研究者ら670の個人・団体が賛同しているそうです。
今回は琵琶湖のプラスチック問題を取り上げて記事にさせてもらいましたがいかがでしたか?
今回の問題は何も琵琶湖だけの問題ではないのです。
我々静岡県にある『浜名湖』や皆様の地域の湖も琵琶湖と同じように『プラスチックゴミ』による汚染の可能性はあります。
『違う県の問題だからいいや』ではなく身近なものとして考えることが、日本、世界のプラスチック問題取り組みのへの第一歩でと思いますので今後も協力してこの強大なテーマに挑んでいきましょう!
それではまた次の記事で!バイバイ!
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