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♻️アップサイクルの仕組みと歴史🌎

 

 

【アップサイクル】ー UP CYCLE ー

 

『本来は廃棄されるものを使用し、新しいアイデアや発想を取り入れ、元のものにはなかった価値を付加したり、まったく別の用途に使用する製品に作り変えたりしたりすること』

 

 

 

先日、当ブログでも記事にしたアップサイクル

 

⇩⇩⇩⇩⇩⇩⇩(アップサイクルについて詳しく知りたい方はこちらをClick!)

『プラスチックを使ったアップサイクル|【事例】と【提案】について』

 

そのアップサイクルが『3Rとは違う全く新しいサスティナブルの形』として今世界で注目を集めています。

 

今日はそのアップサイクルの歴史や仕組み、どんな業種が実践しているのかを少しおさらいをしながら紹介していこうと思います!

 

それでは!どうぞ!

 

『地球温暖化研究の父 真鍋淑郎さん』の記事はこちら!

 


目次

 

 

 


1・アップサイクルって?

本来であれば捨てられるはずの廃棄物に、デザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせること。

 

ここでいうアップ」とは製品の「価値を上げるという意味になります。

 


2・アップサイクルの歴史

 

 

アップサイクルの始まりは、1994年10月11日。レイナー・ピルツがアップサイクルダウンサイクルについて語ったのが初めてだと言われている。

 

1800年代のアメリカの思想家ラルフ・ワルド・エマーソン自然界には寿命を終えて捨てられるものはない。そこでは最大限利用された後も、それまで隠れていた全く新しい次のサービスに供される』と語ったように、それまでも人はごく当然にアップサイクルを行ってきた。

 

産業革命以降、新品の素材を使って行う大量生産が当たり前になった。

これにより、修理しながら使用することが前提の修理系アイテムを使い続けるよりも、修理しないで使用することが前提である非修理系アイテムを買い替えていく方が安く「使い捨て」文化が定着していった。

 

しかし近年、地域社会・地域経済といった社会との関わり方や、地球や自然環境に対する意識の高まりやSDGsへの取り組みなど、個人のみならず企業の意識が変化しつつ有り、改めてアップサイクルという概念が注目されるようになっている。

 


3・アップサイクルの仕組み

 

 

 

最近耳にすることが増えた「アップサイクル」

不要となったものを再利用するイメージはつくけれど、一体どんな仕組みなのでしょう?

 

リユースやリサイクルと似ているので『同じ様なもの』と考えている人も多いのですが、実は正反対の意味を持つのです。

 

 

 

 

・【リデュース(Reduce)

製品をつくる時に使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくすること。

 

・【リユース(Reuse)】

使用済み製品やその部品等を繰り返し使用すること。

 

・【リサイクル(Recycle)

廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用すること。

 

 

上記が3Rの仕組みです。

 

一方アップサイクルは?

 

 

リサイクルやリユースとは違い、必要なくなったものの元々の形状や特徴などを活かし、新しいアイディアを加えることで別のモノに生まれ変わらせる考え方。

ゴミを宝物にかえる」サスティナブルな考え方です。

 

一見、リサイクルとアップサイクルは似ているように思えますが、リサイクルの場合は消耗してしまった製品の再利用となり、低品質となってしまいます。

一方アップサイクルは不要物をその形のまま再利用しているという点が異なっているポイントとなっています。

 

リユース・リサイクルによって利用されるものは「ダウンサイクル」と呼ばれています。

 

 

この様な仕組みで物を再利用するのではなく『アップグレード』して商品にする事で新しい価値を見出す考え方そのものがアップサイクルの仕組みと言って良いでしょう。

 

 


4・実践している業界

 

 

ファッション業界

 

 

ファッション業界では古着やヴィンテージの布地をリメイクし、異なるアイテムを製作したり、全国提携企業に回収ボックスを設置し、回収した服で新しい服を作るなど、積極的に取り組んでいる企業が多い。

 

またファッションはアップサイクルとの親和性も深いので、取り組める試みが多く、これからも数多くの企業が実践していくと考えられます。

 

 

企業例

 

 

BRING

 

『地球を、着まわせ』

本当に欲しくなる服をつくるために、わたしたちは原料から集めることにしました。わたしたちが使うのは要らなくなったお洋服。あなたの着なくなった服リサイクルされて、糸、生地、そして服にまで生まれ変わる、そんな世界を一緒につくりませんか。

 

建設業界

 

建築業界では、既存の躯体を活かしつつ新しいコンセプトを吹き込む「リノベーション」という手法が古くから日常的に用いられており、これも一種のアップサイクルといえる。

 

最近では『古民家再生プロジェクト』などを実施している地区や企業も多く、地域活性化にもつながる活動として注目を集めている。

静岡では二俣や、春野など大正時代の旅館をリノベーションしたカフェなどがある。

 

企業例

 

 

【la vie libre】(ラヴィリーブル)

 

築140余年の旅館をリノベーションした古民家カフェ。

 

地元特産の原木椎茸や季節の野菜、フルーツを使ったカフェフードなどを提供しています。

 

 

 

製造業

 

製造業は製品を作る過程で出る材料を活かしてサスティナブルな商品を製造している。

または異なる製造業種が手を組み、『出し手』『作り手』とタッグを組むことで無駄のない商業モデルを構築したり、お互いの長所を生かす様な取り組みをしている。

 

【企業例】

 

 

【瀬戸内造船家具】

 

「造船古材を未来のために」
持続可能な明日の一歩を、瀬戸内から。
今まで廃棄焼却処分されてきた造船古材を
「瀬戸内造船家具」という新しい役割を与え、社会に流通させることで、「未来の地球環境」を守り循環型社会への貢献を目指します。

 


5・まとめ

 

今回は、アップサイクルの仕組みと歴史について紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?

 

今世界にはここで紹介できなかった企業の多くがアップサイクルに対しての取り組みや意欲的な姿勢を見せています。

きっと今後アップサイクルを通じて社会貢献を目指す企業は増えていくので、我々もそういった商品を積極的に手に取ってサスティナブルな社会に近づけていきたいですね!

 

次の記事は、『アップサイクルに取り組んでいる企業』の紹介記事を執筆予定ですので、よろしくお願いします。

 

 

 

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