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【釣り】 日本古来の釣法『テンカラ釣り』の歴史 【渓流】

 

 
”折れない竿と切れない糸で、何でもかんでもゴリゴリと抜き上げるのは、
もはや釣りではなく漁ちゅうことじゃ”
 
(出自 釣りキチ三平より 一平じいちゃん)
 
こんにちは。
 
皆さんは釣りの歴史に興味ってありますか?
 
(我々Wild Sceneも釣りの歴史に関する記事を書いていますので、
まだお読みで無い方は是非!【釣りの歴史】←Click!!)
 
日本における釣り歴の始まりは石器時代。約4万年前に遡ります。
この頃の釣りは今で言う『娯楽』。ではなく、『狩猟』目的で行われており、
釣り針に石器や動物の骨などを使い、生活の基盤となる”食”を潤していた。
 
そこから時は流れ『江戸時代』。
釣りは”狩猟”から”娯楽”へと歩を進める事となる。
 
その時に始まった、源流とも言える釣法。
それが今回皆様に紹介する。
 
”テンカラ釣り”
 
 
 
日本古来の釣法である、テンカラ釣りとはなんなのか?
その歴史は?
フライフィッシングとの違いは?
メリット、デメリット。
 
などなど。
 
皆さまにお伝えしていいけたらと思っておりので、
最後までお付き合いしていただけたら幸いです。
 
目次
 

 
 
 
 
 
 

1・テンカラ釣りとは?

 

『テンカラ釣り』とは、日本古来から伝わるフィッシングの源流とも言える釣法。

主を渓流におき、その場所に生息する虫に模した毛鉤を使用し、

アマゴ、イワナなどの川魚を狙います。

 

そしてテンカラ釣り最大の特徴は、

 

”使う釣具シンプルさ”

 

そもそも『釣りに必要なものは6物』(竿、系、針、餌、錘、浮き)と言いますが

テンカラ釣りで使うものは

 

”竿・糸・毛鉤”  だけ。

 

古来より漁師から始まり、

一般市民の誰でも釣りを楽しむようになった時代。

その為、どんな場面でもできるようにシンプルな形になったのだと考えられます。

 

 

 

 

 

2・テンカラ釣りの歴史

 

 

では、そもそも『テンカラ釣り』の発祥はいつなのか?

 

ある一説によると、テンカラは『職漁師』発祥の釣り。とされています。

職漁師とは、山奥の渓流に住み、そこで釣ったイワナを乾燥させ温泉宿におろしていた人たちの事を言います。

 

その職漁師がイワナを釣るのに用いていた釣法が

 

テンカラ釣り”

と言うわけです。

 

この頃は、1日に200匹のイワナを釣っていたらしく、

餌を探して釣ってでは時間がもったいないと発明されたのがテンカラ釣りだとか。

もしそうだとしたら時間、費用とも『究極のコストカット』といえますね。

 

とはいえその頃は『テンカラ』と言う言葉はなく

『毛鉤』や『毛釣り』と呼ばれていました。

 

それがテンカラ釣りと呼ばれるようになったのは、今から50年前ほど。

名称の由来は一見さんから見た釣法の難しさから釣れない人が多く『てんからあかん』(てんでなっとらん)からついた説。

毛鉤を作る動作が鍛冶屋のトンカラ、テンカラと鉄を打つ音に似てることからついた説などがありますが、どれも定かではなく、発祥について謎の多い釣法でもあります。

 

 

 

 

 

3・テンカラ釣りの魅力

 

ちょっぴり謎めいて長い歴史を持つテンカラ釣り。

 

ここまで見てもとても魅力的な釣法ですが、

ここでは皆さんにテンカラ釣りの更なる魅力を語っていこうと思います!

 

1・シンプル故の圧倒的コスパ

 

テンカラ釣りは削れるものを極限までに削った究極の釣り

上記で説明した通り『竿・糸・毛鉤』があれば成立します。

 

その為、使えるお金の少ない子供

お小遣い制のパパでも気軽に楽しむことができるのです。

 

しかも、高い技術がいるフライフィッシングと違ってそこまで難しく無いので

『これから釣りを始めようと思ってる』って人にもオススメです!

 

魚との『駆け引き』を楽しむ真剣勝負。

 

テンカラ釣りは『見える』勝負。

 

毛鉤を川のラインに落とし、ターゲットとなる魚にどう”本物”であると思わせるかの勝負。

魚は忖度しないので”本気で本物”と思ったものにしか食いつかない。

だからこそ釣れた瞬間の喜びは

他にある釣りの中でも群を抜きます。

 

魚が毛鉤にチェイスし食いつく様子が見えるのも魅力的です。

ここら辺はフライと共通している部分かもしれませんね!

 

無駄な釣りはしない”優しい釣り”

 

テンカラ釣りは魚との勝負を楽しむ釣りの為、

大漁に魚を釣ることが目的ではありません。

 

”どうしたら魚が食べてくれるか?”

”どう落として、どう流そうか?”

 

など、じっくり考える事にも時間を使います。

自分の毛鉤に反応を示してくれない魚ももちろんたくさんいます。

 

それが楽しいのです。

 

色々して魚をなんとしても釣ってやろう!

ではなく、向き合ってくれた魚とだけ勝負することができるテンカラ釣り。

それが最高の魅力と言ってもいいかもしれませんね。

 

 

 

 

 

4・フライフィッシングとの違い

 

テンカラ釣りといえばよく上がる話題に、

『え?フライフィッシングじゃないの?』と言うものがあります。

 

確かに共通する部分は多くあります。

ですが、それ以上に違う性質から生まれた釣り。と言うことを理解して欲しいです。

ここではその『共通項と違い』について書いていこうと思います!

 

フライとテンカラの共通点

・メインフィールドが”渓流”

・毛鉤を使用する事

・ターゲットになる魚(イワナなどの渓流魚)

 

上記が共通点に挙げられます。

 

”渓流で毛鉤を使い渓流魚を釣る”

 

こう言ってしまえば簡単なのですが、

この共通点にさえ実は細かい違いがあるのです。

上記も踏まえて”違い”と”メリット”を説明していきます。

 

フライとテンカラの違い

 

【テンカラ釣りの場合】

テンカラ釣りは日本伝承の釣りだけあって”狭い川に特化”しています。

釣具も竿糸の先に毛鉤が着いただけのものであり、遠投性能はほぼありません

その為、川幅の狭い比較的流れの速い川で行うことが多いです。

ただし、全てが極限に削られシンプルな為、岩場や、木が多い場所でも手返しが効きます。

 

急流で行うことから、魚に毛鉤をじっくり観察されることもないので、

毛鉤も簡単なもので良く、ほぼほぼ1つの毛鉤で釣りをこなします。

 

ターゲットとなる魚はイワナ・アマゴ・トラウト・ヤマメなどの渓流魚です。

 

メリット

・シンプルでコスパがいい

・始めやすい

・手返しがよく狭いフィールドでは最高

デメリット

・川幅の広い河川や海では出来ない

・遠投性能が竿先から数十cm

 

 

【フライフィッシングの場合】

一方フライはイギリスを起源にもつ紳士的なスポーツフィッシング。

 

テンカラとの大きな違いは”リールを使用する事”

外国に多い、川幅の広い穏やかな流れの川ですることが多い為、上記のリールを用いて、前後に振りカーボーイのように投げるフライキャスティングで遠投性を高めます。

 

穏やかな流れで行う為、魚に毛鉤を観察されやすく幼虫に見える物や成虫のものなど、偽物とバレないよう作り込んだ毛鉤を使うのも特徴の一つ。

 

魚の好みに合わせて毛鉤を変える必要がある為、多くの毛鉤が必要になります。

 

また、フライフィッシングは基本は渓流釣りですが

その性質上どこでも釣りが可能で海でする人もおり、

噂ではロウニンアジを釣った人がいるとか。

 

メリット

・遠投性が高い。

・渓流だけではなく様々なフィールドで可能。

・重いフライにすることで、水深が深いところも攻めれます。

デメリット

・キャストに高い技術が必要。

・周りが木に囲めれていたりすると難しい。

・手返しではテンカラに軍配。

 

 

 

 

 

5・あとがき

今回は『テンカラ釣り』について記事にさせていただきましたが

いかがだったでしょうか?

 

途中『フライフィッシング』も登場してしまいましたが、ご愛嬌。と言うことで。

 

日本古来の釣りである『テンカラ釣り』は、魚を慮る(おもんばかる)心と、

優しさが詰まっている素敵な釣りである事がわかりましたね!

皆様も是非、挑戦してみてください!

 

それでは!また!

 

-『竿なんてしょせんは手の延長』-

 

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