【SDGs】🐟14ー4・持続可能な漁業とは❓今世界で起こっている事🎣【環境問題】
こんにちは❗️
みなさんは『魚』は好きですか??僕は大好きです!
栄養豊富な上に美味しくて、ヘルシーなのにタンパク質豊富!ダイエットにも向いている!
そんなお魚がこれから先の未来に『食べずらい』状況になるかもしれないお話です。
このブログでも度々取り上げている『SDGs』の目標14−4に『持続可能な漁業』がありますが、何故今それが必要なのか?今世界の漁業に何が起こっているのか?
今回はざっくりとお伝えしていこうと思います!
topics
【14−4】持続可能な漁業
持続可能(サステナブル)な漁業を行えば、海に十分な魚を残すことがてき、生息域や絶滅危惧種を保護することができます。また、海を守ることで、漁業で生計をたてる人々の生活を安定させることができのです。
例えばMSC(海洋管理協議会)はこの様な基準を設けています。
MSC「海のエコラベル」(MSCの漁業認証規格) がついたシーフードを楽しむことで、誰もが海や水産資源の将来を守ることができる仕組み(MSCのアプローチ) |
MSCの漁業認証規格は漁業の持続可能性を測定する一つの手段であり、漁業が審査される際は以下の3つの原則が考慮され判断が行われます。
【1】資源の持続可能性
・過剰な漁獲を行わず、資源を枯渇させないこと。枯渇した資源については、回復を論証できる方法で漁業を行うこと。
【2】漁業が生態系に与える影響
・漁業が依存する生態系の構造、多様性、生産力等を維持できる形で漁業を行うこと。
【3】漁業の管理システム
・原則1、2を満たすための地域や国内、国際的なルールを尊重した管理システムを有すること。また、持続可能な資源利用を行うための制度や体制を有すること。
持続可能な漁業には他の『SDGs』項と同様に、目標やターゲットはありますが、その方法は『自由』な為、明確なものはありませんが日本でも『国の法整備』をはじめ『各種団体』が動き始めています。
私たちが普段から食べている『水産資源』は再生する量や速さを考えながら利用すれば、いつまでも「持続可能」な形で、その恵みを受けることが出来ます。
しかし、乱獲や、資源を生み出す母体である海の環境を壊すような形で、水産物を獲ったりすれば、資源は枯渇し、再生する力も失われてしまいます。そして今、世界の海では、特にこの「獲りすぎ」が大きな問題になっています。
【point!】
世界の水産物の漁獲量は過去50年で2倍以上に増えました。 そして、魚を獲りすぎた結果、1990年以降は海で獲れる魚の数が減り、養殖による生産量が一気に増えました。 |
上記の図の通り、国連食糧農業機関発表では、世界の水産資源の3分の1が獲りすぎの状態で、漁獲枠に余裕があるのはわずか10%未満に留まっており、持続可能な水産資源に頼る世界の数千万人の生活を脅かしていると言われています。
養殖が減少に関係あるの?と思う人も多いと思いますが、関係大ありなのです。
例えば養殖で1kgのマグロを育てるのに必要な餌は『15kg』です。
そしてその餌を何処から取っているかと言うと、『海』なんですね。
つまり養殖する魚の数が増えれば増えるほど、その餌となるイワシやニシン等の魚の乱獲にまたつながる恐れがあるということなのです。
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続いては混獲です。目的以外の生物が網や針などの漁具に絡まってしまうことを混獲と言うのですが、漁をする際には必ずと言っていいほど混獲が起こります。
実は世界で取れる魚の40%がこの混獲の被害に遭っているのです。
他にも毎年約30万羽の海鳥、約25万頭のウミガメ、約30万頭のイルカやクジラが漁の網に絡まり、その多くが商業的に価値のない命とみなされ、捨てられています。
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何らかの理由により放置された網や糸などの漁具に野生生物が絡まるゴーストフィッシングも深刻な問題とされています。
アザラシやウミガメなどの数の減少が危惧されている生物もこの被害に遭っています。 |
獲りすぎや海の環境破壊を防ぐため、世界では漁業に関するルールが定められています。 このようなルールを守らず行われる漁業のことを、IUU(違法・無報告・無規制)漁業と言います。
IUU漁業は推計で、世界の漁獲量の13~31%を占めていると言われています。 |
勿論、この問題に対して世界が指を咥えてみているのではなく、改善や環境回復の為に対策を取っています。
最初に紹介した海のエコラベル「MSC」の漁業認証制度もその一つなのですが、他にはどんな対策を取っているのか紹介していきます!
【🇧🇿ベリーズ】
何十年もの間、違法な漁業と乱獲によって枯渇してきたベリーズですが、2011年にノーテイクゾーンという漁業禁止区域を導入した結果、漁獲量が大幅に増え、違法漁業も60%にまで減少しました。2019年4月にはノーテイクゾーンを4.5%から11.6%に拡大し、海洋保護区がほぼ3倍にまで広がりました。 |
【🇳🇴ノルウェー】
ノルウェーは60年代から70年代にかけて、ニシンを獲りすぎてしまい、枯渇寸前の深刻な事態に陥りました。しかし、乱獲を自覚して約20年間、禁漁に近い漁獲制限を実行し、見事に資源を回復させました。 また漁業者や漁船ごとに割り当てる個別割当制度(IQ、ITQ、IVQ等)を導入し評価を得るなどしています。
また、ノルウェーのサーモン養殖で使用される餌は約7割が植物、約3割が魚由来の原料で構成され、餌に使われるすべての魚由来の原料は、人間が食用とする魚の非可食部位骨や内臓などを再利用したノルウェーサーモンの給餌システムを開発しています。
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このように各国様々な取り組みや対策をしており、特にノルウェーの取り組みは日本のモデルケースとして参考になるのではないかと言われています。
今回は、【14−4】持続可能な漁業をテーマに記事を書かせて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
今回のテーマは、我々個人よりもっと大きな枠組みの話で、世界が、国がと思ってしまいがちですが、例えば【MSC「海のエコラベル」】の商品を売り出しても我々消費者がチョイス出来なければ効果は上がりません。
まず消費者が買うことによって、追随する流れができ、効果が発生するのです。
ですから我々の小さな行動こそが、巡り巡って『持続可能な漁業』を可能にしていく原動力になる事をみんなで意識して行動していきましょう!
今後もこのテーマを記事にできたらと思っているので、機会があればみてやってください!
それでは!また次の記事で!
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