【環境問題】未来に食べられなくなるかもしれない『寿司ネタ』5選【水産資源】
こんにちは。
今日は昨日の記事『将来お寿司からネタがなくなるかもしれない話』の続きでござい。
昨日はその原因を説明して終わってしまったので、今回は
『なぜその魚が食べれなくなりそうなのか?』
に迫っていきたいと思います。
実際問題、お寿司の主役級のネタである魚たちが『結構ヤバイ』状況なんだよね。
今はただただ食べれている現状に満足してしまっているけど
この記事を読んで
『なんで食べれているのか?』
『これからどうなっていくのか?』
を知ってもらえたらと考えております。
もんなで守ろう!美味しいお寿司っ!(魚)
目次
【その魚は将来食べられるかな?】
今回は『今ある環境』『対策』『漁獲量』を元に、
将来もその魚を食べていけるか?
【天然】🔵🟢🟡🟠🔴
【養殖】🔵🟢🟡🟠🔴
2つの状況で5段階に分けて評価していこうと思います。
青に寄る程サステナビリティ(持続可能)評価は高く
赤に寄る程サステナビリティ(持続可能)評価は低くなります。
【評価項目】
魚のサステナビリティは【天然】【養殖】と次のポイントの総合値で判断しています。
【天然資源のポイント】
・水産資源の状況
・生態系への影響
・管理体制
【養殖資源のポイント】
・資源の利用
・環境と地域社会への影響
・管理体制
お寿司、お刺身の中でも『超メイン』であるマグロ。
世界的には『ツナ缶』としての需要が高く、こと日本では欠かすことの出来ない『優秀魚』です。
実はこのマグロに『赤信号』が灯っているのです。
【クロ・ミナミマグロ】
『本マグロ』と呼ばれ、抜群の脂乗りで長い間『お寿司フリーク』の舌を満足させています。
お寿司屋さんで使われる『トロ』や『赤身』など大体がミナミマグロです。
その高価さから『海のダイヤモンド』と呼ばれています。
-【サステナビリティ評価】-
【天然】◯◯🟡🟠🔴
天然クロマグロは乱獲で大きく数を減らし、厳しく管理されていますが
依然、資源量は低いままです。2018年には違法漁業などが発覚しています。
【養殖】◯◯◯🟠🔴
養殖はクロマグロを安定的に出荷できますが、
餌として小魚を大量に消費します。食べ残しや排泄物による海洋汚染も懸念点です。
【ビンナガマグロ】
僕の大好きなネタ『ビントロ』。
薄いピンク色で安価ながら脂の乗った身はあっさりしていてジューシー。
世界では『ホワイトツナ』として愛されています。
胸ビレが長く、長いもみあげに見えることから『ビンナガ』と呼ばれています。
-【サステナビリティ評価】-
【天然】◯🟢🟡🟠🔴
資源量はクロマグロに比べて豊富ですが、減少している海域が増えていることから注意は必要。
また『巻網漁』により未成魚が『混獲』されているのも問題点のひとつ。
釣りでも非常に人気が高く、ポピュラーな『ヒラメ』。カレイと似ていますが、左を向くのが『ヒラメ』で、右を向くのが『カレイ』と言われています。見た目は非常に似ていますが、餌や生態系は異なり、味や食感も違います。
【ヒラメ】
『ヒラメ』は白身魚の刺身では最上とされ、もちろん味も最上級。
淡白な味わいながら、うまみがあるのが味の特徴です。 なかでもひれを動かす筋肉”えんがわ”は食通もうなる味わいです。日本を代表する高級魚として、古くからもてはやされてきました。
-【サステナビリティ評価】-
【天然】◯◯🟡🟠🔴
韓国や日本でも養殖は行われ得ていますが、ほぼ全てが天然漁業によって漁獲されています。
日本では沿岸を中心位多く生息していて安定していますが、メインの漁法である『地引網』
によって『混獲』が問題視されています。海外では日本よりも生息数が減っているので余談を許さない状況です。
日本で消費される『うなぎ』はニホンウナギ、アメリカウナギ、ヨーロッパウナギ、ビカーラウナギの4種類が代表的です。それらの99%以上が養殖ですが、すべて天然の稚魚をいます。
こうした背景が今『うなぎの絶滅』につながっているのです。
【ウナギ】
うなぎは白焼きや蒲焼きなど様々な方法で召し上がることができます。
その身はふわっとしていて口溶けが良く、淡白でいて濃厚な味になっています。
日本を代表する高級魚の一つだと言えるでしょう。
-【サステナビリティ評価】-
【天然】◯◯◯◯🔴
シラスウナギ漁は県が管理してはいますが、抜けが多く適切に管理できているとは言えません。
漁獲量は大幅に減少傾向にあるにもかかわらず『白いダイヤ』と呼ばれるうなぎは高値で取引されている為『密漁』が横行している現状です。
【養殖】◯◯◯◯🔴
養殖は養殖池やビニールハウスで管理されています。
ただ元となる稚魚は天然産を使っている為、完全養殖とは行かない現状があります。
日本近海にはおよそ50種のタコ類が分布し、そのうち、南西半分ではマダコ、イイダコ、テナガダコを、東北半分ではミズダコ、ヤナギダコ、エゾクモダコをおもな漁業対象としている。
日本のタコ類漁獲量は数万トンで、半分はたこ壺(つぼ)などの漁業によって漁獲されており、残り半分は底引網、釣りなどでとられている。
【タコ】
『たこ』は程よい弾力とサッパリした味わいで酢飯によくあい、お寿司との相性も抜群です。
また『たこ焼き』や『タコから』など、ジャンキーなものも多く幅広く愛されています。
日本は世界最大のタコ消費国なんです。
-【サステナビリティ評価】-
【天然】◯◯🟡◯🔴
日本のタコの漁獲量は1970年以降今も減少を続けており、その不足の全てを
輸入によって賄っています。昔は日本とスペインが消費の大半占めていましたが、
ここ最近はアメリカや中国の需要も高まってきており、資源の減少が危惧されています。
『エビ』には非常に多くの生類があります。
よく店頭などで見かけるのはブラックタイガー、バナメイ、アマエビ、アルゼンチンアカエビ
の4種類です。日本はもちろん世界的にも『フリッター』や『シュリンプ料理』として
非常に重宝されています。
【エビ】
エビはなんといってもあの『プリッ』と弾けるような食感がたまりません。
醤油映えもよく、お互い引き手あう関係にありますので、良い醤油でいただくことを推奨します。
また、エビフライや海老天など『王道の味』だと言えます。
-【サステナビリティ評価】-
【天然】◯◯🟡🟠🔴
天然で取れるアマエビなど日本が行っている漁は比較的優しく環境にも良いとされている一方、
アルゼンチンで行うアカエビの漁は海底を底引網でさらう為、サメやエイなどの絶滅危惧種の混獲にもつながってしまっています。
【養殖】◯🟢🟡🟠🔴
世界的にみてもエビの消費量が多い日本ですが、その9割を輸入に頼っています。
そしてそのほとんでが『養殖のもの』とされています。養殖池を作るためのマングローブ伐採や襲による環境汚染などの問題もとり質されています。
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