太田川『DMフィルム撮影』のバックステージ【後編】
目次
1・編集企画 |
2・テロップ作業 |
3・ナレーション・音楽 |
4・オールアップ |
11月某日。
さぁ。ここからどうするか。
西くん
『じゃあ、とりあえずトシくんに撮影した映像を時間決めて繋げてもらって、あっきーがそれ見てテロップつける感じでやりましょう』
トシくん
『オッケー。じゃあ西くんが伝えたいところを見せる感じで』
僕
『それまで僕は待ちでいいっすか?』
西くん
『そうっすね』
撮影の時に『現状』や『伝えたい思い』を汲み取りながら絵を決めていて、
『西くんの見せたい視点』も共有できたお陰でトシくんも編集イメージはついていた。
ただ僕が思うに『大変だったポイント』もあっただろうなと。
「言葉と映像どっちのメッセージを軸にするか」
今回はトシくんの映像が軸になるけど、文字として『伝えたいこと』もあるわけで、
それを考えて編集しないといけないんだけど、それが無かったから。
要は動画編集する上での『目印』みたいなものがなかったから苦労かけちゃったなって。笑
やっぱり『絵コンテ』と『テロップ概要』は必要だったな。
実際、僕もトシくんが編集している間にテロップの出来る事はやっとこかなって思ったけど、
『シーンの尺』『具体的な絵』『総合的なバランス』が分からないとあまり出来る作業がない。
こういった言葉を入れようとか『フレーズ』は考えるけど『組み立て』までやってしまうと、ハマらなかった時に『全部考え直し』になっちゃうから出来ない。
いやー『映像作品』奥が深い。
トシくんが仮入れの映像を完成させてくれて『バトン』が僕に。
この作業は本当に勉強になったし『経験』できてよかったと思っている。
まず、文章作成。
とりあえず動画をみよう。
僕『おー。よく撮れてる。流石っすねー』
『うんうん。じゃー文章考えてこっか・・・。ん。』
『これ、どうやりゃいいん・・・?』
最初に僕がやろうとした方法は『動画に合わせて文章を考える』方法。
ただその基準になる文字の『表示時間』が分からない。
例えば、
『今日はいい日柄ですねぇ。洗濯物がよく乾きますわ。おほほほほ。』
という文章があって。
この文字を何秒表示すればいいんだろう?
文章だけ考えてトシくんの丸投げも違う気がする。
その中で『映像と相違がない』文章にしないといけないから、タイミングも重要だよな。
僕『・・・これ俺編集技術必要じゃね?』
適当にやって中途半端になるのは嫌だし、ここで役立たないとな〜。
う〜ん。。。
僕『よし。買うか。』
ここで『編集ソフト』の購入を決意。
色々調べた結果『Power Director365』を購入。(結局もうすぐAdobeになるけど)
選んだ理由は『簡単だから』とりあえず今は少しでも早く作業に反映したいからね。
ここからは地道な作業。
文章を考えて挿入。ある程度の表示秒数決めたら『映像』に合わせて『±0•1秒』で調節。
これを永遠繰り返す。
ワンシーン終わったら『確認再生』して最終的な微調整。
やってみたらわかるけど『編集者』すげーよ。本当に。
実はこれ本当はトシくんがやる作業だったんだけど、
僕が文章考えていく上で『明確な完成イメージ』ってどうしても出来てしまう。
これをトシくんに『編集』して貰うときに、トシくんは”汲み取って”くれようとする。
でも人から人に『バトン』が渡る時『明確なイメージ』があればあるほど『イメージロス』が生まれると思って。
リレーでバトン渡すときも、お互いが『どう渡して』『どう貰うか』が共有できてなきゃ落しちゃったりするじゃない?
あんな感じ。
それでもロスは『0』にはならないし、どれだけロスなくスムーズに渡せるかがリレーの課題でもある。
特に今回の作業なんかは、『渡し方』『貰い方』に明確な基準がないもの。
それは『創作物』だから。
だから自分でやってみたんだけど、これが良かったかどうかは分からないけど。
トシくんは
『次から文字入れはあっきーがやりなよ!今度Adobeの使い方教えるから!』
って言ってくれたからそれが答えなのかなと。
嬉しかったです。はい。
12月中旬。
テロップ入れが完成して西くん、牧野くん、僕の3人で事務所に集合。
西くん
『各自テロップの入った動画見てやっぱ「ナレーション」必要だよね?』
僕
『そうっすね。ナレ入れれるように秒数とってあるんで大丈夫っすよー!』
牧野くん
『どこで探す?』
西くん
『ココナラとか??』
牧野くん
『じゃあ探してみるか』
【ココナラ】とは、個人が自身の『経験』や『知識』『スキル』などを個人から誰かに『売る』ことができるサイト。
買い手は『個人』から『企業』まで様々。
比較的リーズナブルな値段で複雑な契約がない事から、『お試し』や『ライト』ライクな方にオススメの媒体です。
探してみると結構いい感じの『声質』の人が結構いる。
西くん
『俺この人の声いいなー』
牧野くん
『これもいいねー』
無機質な感情抑えめのトーンがいい。
基本はみんなこのイメージ。
その中から『1人』に選んでナレーション依頼を出す。
後日聞いてみると
『うーん。いいんだけどなんか違うね』と。
決してナレーターの人が悪いわけではなく、これは『空気感』の難しさだと思う。
僕らは何回もすり合わせしているし、実際に具体的なイメージを持って撮影も一緒に回っていたから、『言語化』しなくてもなんとなく『ビジョンの統一』が出来ていた。
だけどこれを『誰かに伝えてやってもらう』ことは想像以上に難しいこと。
これは次の明確な課題。
個人的には『素人』でもいいから”関係性があって思いを伝えやすい人”
がいいんじゃないかと思っている。
音楽は西くんが担当。
これに関しては僕は『全幅の信頼』を置いている。
西くんは音楽に造詣が深く、『多ジャンルの音楽を垣根なしで知っている』
どこにいくにも音楽を携帯し、音楽を愛す男である。
みんなも『DJ ウエスト』という名前を覚えておいてほしい。
もしかしたら3年後の音楽カルチャーにおいてこの名前を知らない人はいないかもしれない。
そこから『各自』微調整や手直しを行い。
2月初旬。
『オールアップ』
ただここに関しては、『個人的な意見』も。
どんな『テイスト』で『どんなふうに感じた』かも。
何も言わないでおこうと思う。
それはこの『映像』のテーマが『押し付けない』であり『その人がどう感じるか』だからだ。
つまりここに見た人の『感情』がのって初めて『完成』する『作品』。
だから『オールアップ』。
あとはこのブログからなのか、商品広告からなのか僕は分からないけど、多くの人が目にして、そして小さくてもそこに『何かの成果』が生まれた時、
『クランクアップ』
と言わせていただこうと思っています。
おわり。
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