🌎温暖化研究の父『真鍋淑郎』という男🔥【環境問題】
どうも!こんにちは!WildScene広報担当のあっきーです!
Wild Sceneでは今まで数多くの環境問題やそれに準ずる事柄を取り上げてきました。
実際、僕も色々なことを調べてきて、この活動を始める前とは比較できないほどの『今起きていること』『これから起こる可能性があること』『行なっている対策』『それによる成果』についての情報を知ることができましたが
【では誰がこの研究をしているのか?】
そこを記事にしたことはなかったので、今回は『人』そこにスポットを当てていこうと思います!
第一弾は『地球温暖化の父 真鍋淑郎(まなべ しゅくろう)』さんです!
このかたは今や当たり前となっている『地球温暖化』についての基礎を作り上げた人で、この人がいなければ『地球温暖化』がこんなに周知されてはいなかったかもしれません。
しかも今起こっている環境問題を1980年時点ですでに予測していたのです!
今回は、そんな地球温暖化のみならず環境問題のエキスパートである
『真鍋淑郎』さんのヒストリーを紐解いていこうと思います!
それでは!どうぞ!
目次
真鍋さんは気候モデル(天候を長期的にシミュレーションするもの)の研究者で
気候モデルにおいて世界で初めて大気循環と海洋循環を組み合わせた「大気海洋結合モデル」を発表した人物です。
真鍋さんは後にも「大気海洋結合モデル」をベースに開発を進めていき、大気・海洋結合モデル(通称「眞鍋モデル」)を開発し、この気候モデルが2021年現在に至るまで気候変動予測のベースとなっています。
1960年代に地球の気候を解析する手法を開発し、大気中の二酸化炭素濃度の増加が地球温暖化に影響することを実証した業績によって、2021年にノーベル物理学賞を受賞した
【真鍋さんの人生】 |
1931年愛媛に生まれる。
小学校も真鍋さんは成績優秀で勉強好きであり、気象に対する興味が当時から強く、「日本は台風が来ないと雨が少ない」などと同級生に語っていたといいます。
親類が医師が多いことから真鍋さんも医師になろうと考えていたが
「緊急時に頭に血が上る性格だから医師には向かない」と考えて、
地球物理学や気象学を学ぶ事を決めました。
東京大学(理科Ⅱ類)の入学試験に合格し第一期生として入学した真鍋さんは、ここで様々な過程を修め博士号を取得しました。特に学生時代にはジョン・フォン・ノイマンらの論文を読んで深く影響を受けます。
真鍋さんが書いた論文がノイマンの弟子であり数値予報の先駆者である、スマゴリンスキーの目にとまり、アメリカの研究所へ招請されます。
ノイマンに影響を受けていて、進路も決まってなかった真鍋さんはこの時に渡米を決意します。
渡米した真鍋さんは当時全てが日本よりも格段に優れてい楽園のように充実した環境を得られます。
そしてコンピュータの開発が猛烈な勢いで進んでいたこともあって、1967年に発表した「1次元大気モデル」や、1969年に発表した「大気海洋結合モデル」など、コンピュータを使った先駆的な成果を次々と生み出しました。
その後、日本やアメリカで様々な活動やプロジェクトに参加し、2021年10月5日
ノーベル物理学賞を受賞します。
受賞理由は「気候の物理的モデリング、気候変動の定量化、地球温暖化の確実な予測」
真鍋淑郎の未来予測が証明された瞬間でした。
そして今尚、真鍋さんの作り上げた気候モデルが世界で様々な研究のベースになり活用されているのです。
その結果『世界一スパコンを使う男』という異名がついた逸話があるんだよ!
実際の地球のでは、大気や海、陸、氷が物理法則に従って振る舞い、風が吹いたり、雨が降ったりしています。
現代では上記のようなスーパーコンピューター「地球シミュレータ」を使ってコンピューター上に地球をまるごと再現して行う壮大な実験で、膨大な計算を必要とするものですが、コンピューターの黎明期に真鍋さんはどのようにして研究を行ったのでしょうか?
(=20,000,000,000,000,000)回もの計算を行えるスーパーコンピューターなんだよ!
【真鍋さんが行なった“大胆な単純化”】 |
真鍋さんが気候の研究を始めたのは1950年代、天気予報ひとつとっても、百葉箱や海上の定点観測船に気象台の職員が赴き、データを収集して天気図を作成していた時代です。
性能の優れたコンピューターなどあるはずもなく、「気候モデル」という概念さえありませんでした。
真鍋さんは当時の最新のコンピューターを使って研究を行います。
とはいえその時の性能は精々今の『電卓』程度でした。
ではどのように当時の技術力で複雑な地球の気候を計算したのでしょうか?
真鍋さんがまず行ったのは、“大胆な単純化”でした
。地球全体の大気を、地表から上空まで続く一本の柱とみなす、つまり1次元で計算を行うことにしました。考慮するのも太陽と大気と地表による以下の4つの要素だけです。
・太陽から届くエネルギー
・地表から宇宙へ放射されるエネルギー(一部は大気を温める)
・地表と大気の間でやりとりされるエネルギー
・大気の対流
シミュレーションの正しさを検証するために、真鍋さんは、計算によって実際の高度と気温の関係を再現できるのかを試しました。
観測で分かっていたのは、地表付近でおよそ15℃の気温が、高度10kmあたりまでは下がり続け、さらに高度が上がると逆に上昇するということでした。
真鍋さんは計算で見事にこの観測データをほぼ再現する結果を出しました。
徹底的にシンプルにしたモデルでも、地球の気候をかなり正確に再現できるということが、世界で初めて示されたのです。
今となっては当たり前の知識としてある
『地球温暖化』と『その仕組みである二酸化炭素』の関係性ですが、実は真鍋さんの好奇心と閃きから生まれたものだったのです。
【『好奇心』による計算で『温暖化』を予測】 |
真鍋さんは“演習問題”としてモデルの様々な数値をいじって気候に与える影響を調べていました。その時に気になったのが二酸化炭素濃度です。
当時はまだ二酸化炭素濃度と気温上昇の関係は注目されていませんでした。
そこで真鍋さんは好奇心から
『もし二酸化炭素が増え続けたらどうなるのだろう』と考え実験を始めたのです。
真鍋さんは「二酸化炭素濃度を2倍に設定したら気温にどう影響するのか」をシミュレーションしたのです。その結果、「地表では気温が2.36℃上昇する」という結果がはじき出されました。これが、世界で最初に温暖化問題が具体的な形で示された瞬間でした。
最新の気候研究でもその予測値はおよそ3℃と、近い値を示しています。
真鍋さんは50年以上も前から地球温暖化を予測していたのです。
真鍋さんはノーベル賞受賞の際のも「好奇心こそが私の研究活動すべての原動力」と言い切っています。
『単純化して本質を取り出し、かつバランスが取れている』
真鍋さんは当初「1次元」の計算だったモデルを「3次元」に。
さらに、大気のみの計算をしていたところに「海」を入れることにしたのです。
実は、海は地球の気候を理解するうえで、非常に重要な要素です
。海は熱しやすく冷めにくい性質があるため、赤道付近で温められた海水は高緯度地域へと熱を運び、気候に影響を与えているのです。
真鍋さんが進化させた海を取り入れたモデルは「大気海洋結合モデル」と呼ばれ、現在の気候モデルでは、ほとんどに採用されています。
このように真鍋さんは、ひとつひとつの要素の「本質」というシンプルさを的確に見抜き、ブロックを積み上げる様なバランスを大切に着実に気候モデルを作り上げていきました。そして、現在、気候シミュレーションは地球温暖化の研究になくてはならないものになったのです。
少しボリュームのある記事になってしまいましたがいかがだったでしょうか?
今の温暖化の問題提訴があるのも真鍋淑郎さんという一人の男が実直に研究した賜物なんですねぇ!
真鍋さんだけではなく、色々な環境問題にそれぞれ第一人者がいて、それぞれそのストーリーやドラマが今の環境問題に取り組める世の中を作ってくれているんだね!
この様にこれからも『人』にスポットを当てた記事も書いていこうと思うので、また読んでいただけたら嬉しいです!
それでは!また次の記事で!バイバイ!
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